「SaaS業界への転職、やめとけって聞いたけど本当?」「未経験でカジュアル面談を受けたけど、きつい仕事なんじゃないかと不安…」。SNSや口コミサイトで「SaaS営業はやめとけ」という声を見て、選考中に足が止まってしまう第二新卒は少なくありません。
結論から言うと、「SaaS業界=やめとけ」は半分正解で半分誤解です。合わない人が離脱しやすいのは事実ですが、国内SaaS市場は年率11〜13%で拡大を続けており、未経験・第二新卒を歓迎する求人も豊富にあります。つまり「向き不向きを見極めずに飛び込むと後悔する」というだけの話です。
この記事では、「やめとけ」と言われる本当の理由、離職しやすい人の共通点、未経験からでも挑戦しやすい職種の見分け方まで、データと実例をもとに解説します。
この記事でわかること
- SaaS業界が「やめとけ」と言われる3つの理由と、実際のデータ
- 離職しやすい人・向いている人を見分ける自己診断チェックリスト
- 未経験から挑戦しやすい職種・難しい職種の難易度比較
なぜ「SaaS業界はやめとけ」と言われるのか?3つの理由
結論として、「やめとけ」論の背景には次の3つの実態があります。
1. 立ち上がり期は激務になりやすい
SaaS業界は歴史が浅く、スタートアップ企業では軌道に乗るまで職種を問わずフル回転を求められがちです。特に営業職は成果への期日感がシビアです。
2. 分業制ゆえのプレッシャー
インサイドセールス→フィールドセールス→カスタマーサクセスと分業する企業が多く、自分の工程での失敗が前後の職種にまで影響するため、責任の重さを感じやすい構造になっています。
3. ITリテラシーへの苦手意識
クラウドサービスの仕組みや専門用語(NRR、チャーンレートなど)を扱うため、IT未経験者は最初のキャッチアップに苦労しやすい傾向があります。
一方で、国内SaaS市場は2025年時点で約1.5〜1.8兆円規模まで拡大し、2028年には3兆円規模に達すると予測されるほどの成長産業です(年平均成長率11.6%)。「きつさ」の裏には「伸びている業界ならではの採用ニーズの高さ」もあることを押さえておきましょう。詳しい職種別の実情はSaaS営業4職種まとめでも解説しています。
【自己診断】SaaS業界で早期離職しやすい人チェックリスト
実際にSaaS業界に転職して早期に離脱した人には、共通する4つの傾向があります。以下のチェックリストで、当てはまる項目を数えてみてください。
| チェック項目 | 当てはまる人の傾向 |
|---|---|
| □ ITやシステムに強い苦手意識がある | 専門用語のキャッチアップで挫折しやすい |
| □ 売って終わりの仕事がしたい | 導入後の顧客支援(カスタマーサクセス)に価値を感じにくい |
| □ 一人で完結する仕事が好き | 分業制でのチーム連携が負担になりやすい |
| □ 数字よりまず経験を積みたい | 成果を急ぎすぎて空回りしやすい |
2つ以上当てはまった人は、いきなり転職するのではなく、まずはカジュアル面談で「入社後のオンボーディング体制」「未経験者の立ち上がり期間」を具体的に確認することをおすすめします。0〜1個の人は、SaaS業界の成長スピードを味方にできるタイプと言えるでしょう。
未経験から挑戦しやすい職種・難しい職種 難易度比較
同じ「SaaS転職」でも、職種によって未経験からの難易度は大きく異なります。
| 職種 | 未経験からの難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| インサイドセールス | ★☆☆(狙いやすい) | 架電・メール中心。営業の型を学びながら経験を積める |
| フィールドセールス | ★★☆ | クロージング担当。成果への期日感がシビア |
| カスタマーサクセス | ★★★(最も狭き門) | 顧客理解と product知識が必要。経験者優遇が多い |
第二新卒でまず経験を積みたいなら、間口が広いインサイドセールスから入り、社内でキャリアチェンジしていくルートが現実的です。穴場になりやすい職種の探し方は【2026年版】転職市場の穴場職種まとめも参考にしてください。
「やめとけ」を覆すためにできる3つの準備
1. カジュアル面談で「早期離職者の傾向」を直接質問する
採用担当は離職理由を把握しています。オブラートに包まず聞くことで、入社後のギャップを事前に減らせます。
2. 基礎用語だけ先取り学習しておく
NRR・チャーンレート・LTVなど頻出用語を選考前に押さえておくだけで、入社後のキャッチアップが大幅に楽になります。
3. 自分に合う業界かどうかをキャリア全体の中で判断する
SaaS業界に限らず、第二新卒のキャリア選択全般についてはAI時代の第二新卒キャリア戦略も判断材料になります。
よくある質問
Q1. SaaS業界は本当にきついですか?
A. 立ち上がり期の企業やクロージング比重の高い職種では激務になりやすい一方、インサイドセールスなど間口の広い職種から始めれば負荷をコントロールしやすくなります。
Q2. 未経験でもSaaS業界に転職できますか?
A. 可能です。市場が年11%以上のペースで成長しているため、特にインサイドセールスやカスタマーサポートは未経験・第二新卒歓迎の求人が多くあります。
Q3. SaaS業界に向いていないのはどんな人ですか?
A. IT用語への苦手意識が強い、売って終わりにしたい、チーム連携が負担、成果を急ぎすぎる——この記事のチェックリストで2つ以上当てはまる人は要注意です。
まとめ:「やめとけ」を鵜呑みにせず、自分の適性で判断しよう
SaaS業界が「やめとけ」と言われるのは、立ち上がり期の激務・分業制のプレッシャー・ITへの苦手意識という3つの要因が重なりやすいからです。しかし年11%超で成長する市場であることも事実で、職種選びと事前準備次第で未経験からでも十分にチャンスがあります。まずは自己診断チェックリストで自分の傾向を確認し、間口の広い職種からのキャリア設計を検討してみましょう。
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