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SaaS企業の求人票や決算資料で「MRR」という言葉を見て、「ARRとは違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。
まずは結論
結論から言うと、MRR(月次経常収益)とは「毎月安定して得られるサブスクリプション収益」を示す指標で、ARR(年間経常収益)の元になる基礎データです。
この記事では、MRRの意味・内訳・ARRやNRRとの違いを未経験者向けに解説します。
📌 この記事でわかること
- MRR(月次経常収益)の意味と計算式
- MRRの4つの内訳(New/Expansion/Contraction/Churned)
- ARR・NRRとの違い
- 面接で聞かれたときの答え方
MRRとは「毎月安定して得られる収益」
MRR(Monthly Recurring Revenue・月次経常収益)は、サブスクリプション契約から毎月継続的に得られる収益を指す指標です。
単発の売上とは異なり、翌月以降も継続して見込める収益であるため、SaaS企業の事業の安定性・成長性を測る基礎データとして使われます。
営業やカスタマーサクセスの活動は、日々このMRRを増減させる要因になっています。
MRRの計算式
MRRは月額契約単価に契約中の顧客数を掛けて求めます。単価と顧客数のどちらが動いても数字が変わるため、増減の理由は分けて見るのが基本です。
例えば月額3万円のプランを100社が契約していれば、MRRは「3万円×100社=300万円」です。
この数値を12倍するとARR(年間経常収益)になります。
MRRの内訳「4種類のMRR」
MRRは単一の数値ではなく、増減の要因ごとに4種類に分解して分析するのが一般的です。この内訳を見ると、事業のどこに課題があるかが分かります。
| 種類 | 内容 | 関わりの深い職種 |
|---|---|---|
| New MRR | 新規契約によって増えた収益 | フィールドセールス・インサイドセールス |
| Expansion MRR | 既存顧客のアップセル・クロスセルによる増収 | カスタマーサクセス |
| Contraction MRR | プランのダウングレード等による減収 | カスタマーサクセス |
| Churned MRR | 解約によって失われた収益 | カスタマーサクセス |
この4つを合計すると「今月のMRRの純増減」が分かります。
New・ExpansionがContraction・Churnedを上回っていれば、事業は健全に成長していると言えます。
MRRとARR・NRRとの違い
MRR・ARR・NRRはいずれもSaaSの収益指標ですが、見ている時間軸や目的が異なります。
| 指標 | 時間軸 | 主な目的 |
|---|---|---|
| MRR | 月次 | 足元の収益の増減を細かく把握する |
| ARR | 年次(MRR×12) | 事業全体の規模・年間の成長目標を示す |
| NRR | 年次(比率) | 既存顧客の収益維持・拡大率を示す |
簡単に言えば、MRRは「毎月の収益額」、ARRは「それを年換算した規模」、NRRは「既存顧客からの収益がどれだけ伸びたか(比率)」を表しています。
面接で聞かれたときの答え方
面接で「MRRを意識した業務経験は?」と聞かれた場合は、「毎月の数字を追いながら、増減の要因を分解して考える視点」を軸に答えると良いでしょう。
未経験者であれば「月次の目標達成率を意識して業務にあたっていた」といった経験を、MRRの4分解(New/Expansion/Contraction/Churned)の考え方に紐づけて説明すると、指標への理解の深さが伝わります。
転職先選びにMRRをどう活かすか
求人票や採用ページでMRRの成長率が公開されている企業は、事業の伸びを数値で確認しやすく、入社後の評価基準もイメージしやすいというメリットがあります。
また、New MRRとExpansion MRRのどちらに力を入れているかで、営業組織の重視するポイントも変わります。
職種ごとの違いはSaaS営業の4職種まとめも参考にしてください。
この指標を理解しておくと、面接で事業の話ができるようになります。
ただし企業ごとにどの数字を重視するかは違うので、SaaS企業を数多く見ている担当者に実際の水準を聞いておくと安心です。
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月の途中で契約が始まると数字がずれる
この指標は月額に直して積み上げるので、月の途中で契約が始まった分をどう扱うかで数字が変わります。
日割りで計上する会社もあれば、翌月からまとめて入れる会社もあります。
年額の前払い契約も同じで、受け取った金額をそのまま計上するのではなく、12で割って月額に直します。
ここを混同すると、実態より大きく見える月が出てきます。
面接で数字を聞くときは、年額契約の比率も合わせて確認しておくと理解が早くなります。
よくある質問
Q. MRRとARRはどちらを見ればいいですか?
A. 目的によります。
日々の業務改善にはMRR、事業全体の規模感や年間目標にはARRが向いています。両方をセットで見るのが基本です。
Q. Churned MRRが多いとどうなりますか?
A. New MRRやExpansion MRRで補えなければ、全体のMRRが減少します。
解約率(チャーンレート)の改善が事業の重要課題になります。
Q. 未経験者はMRRの内訳まで理解しておくべきですか?
A. 面接では計算式レベルの理解で十分ですが、4分解(New/Expansion/Contraction/Churned)を知っておくと、職種ごとの役割の違いを説明でき、志望動機に説得力が増します。
まとめ
MRR(月次経常収益)は「毎月安定して得られる収益」を示す指標で、New・Expansion・Contraction・Churnedの4種類に分解して分析されます。
ARRは年換算した規模、NRRは既存顧客の収益維持率を示す指標であり、3つをセットで理解しておくとSaaS企業の事業構造がつかみやすくなります。
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