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最終出社日は、やることが一気に集中する一日です。返却物、受け取る書類、挨拶、データの整理——どれか1つ抜けると、退職後に元の会社へ連絡する羽目になります。
結論から言うと、最終出社日で失敗するのは「返すもの」ではなく「受け取るもの」です。貸与品は会社側が回収しますが、離職票や源泉徴収票は自分から確認しないと後回しにされます。
この記事の結論
- 最終出社日と退職日は別物。有給消化があると1か月ほどズレる
- 抜けやすいのは受け取る書類。特に離職票と源泉徴収票
- 返却物は前日までに1か所へまとめておく
- 挨拶は上長→チーム→他部署→社外の順に
- データは私物と業務用を分け、個人アカウントに残さない
最終出社日と退職日は違う
この2つを混同すると、書類の受け取り時期を読み違えます。最終出社日は実際に出社する最後の日、退職日は雇用契約が終わる日で、有給を消化する場合は1か月ほど離れることもあります。
社会保険の資格喪失や離職票の発行は、最終出社日ではなく退職日を基準に進みます。そのため最終出社日に離職票が手元にないのは普通のことで、後日郵送になるのが一般的です。
注意したいのは、退職日までは在籍扱いなので、会社の備品やアカウントを勝手に処分してはいけない点です。返却のタイミングは最終出社日でよいか、総務に確認しておきます。
【独自】返すもの・受け取るもののチェックリスト
当日の抜けを防ぐには、「返す」と「受け取る」を分けて一覧にするのが確実です。返却物は会社が催促してくれますが、受け取るものは自分が言わないと出てきません。
| 区分 | もの | 補足 |
|---|---|---|
| 返す | 社員証・入館カード・鍵 | 最終出社日に返す。紛失時は早めに申告 |
| パソコン・スマホ・周辺機器 | 私物データを消してから返却 | |
| 健康保険証 | 退職日まで有効。郵送返却になることが多い | |
| 名刺・資料・制服 | 自分の名刺も原則返却 | |
| 受け取る | 離職票 | 退職後10日前後で郵送。失業給付に必要 |
| 源泉徴収票 | 年末調整と確定申告に必要 | |
| 雇用保険被保険者証 | 次の会社に提出する | |
| 年金手帳(預けている場合) | 会社が保管しているかを確認 |
返却物は前日までに紙袋1つにまとめておくと当日あわてません。受け取るものは「いつ・どの方法で届くか」を総務に一度聞いておけば、届かないときにも連絡しやすくなります。
受け取り忘れが後で困る書類
4つの書類のうち、後で最も困るのは離職票と源泉徴収票です。どちらも自分では再発行できず、元の会社に依頼する必要があります。
離職票は転職先が決まっていても発行を頼む
離職票は失業給付の手続きに使います。転職先が決まっていれば不要ですが、入社日が先に延びる可能性があるなら発行を依頼しておくほうが安全です。会社によっては「希望者のみ発行」の運用になっています。
源泉徴収票は年をまたぐと自分で確定申告に使う
源泉徴収票は、年内に転職する場合は転職先の年末調整で使い、年をまたぐ場合は自分で確定申告するときに使います。退職後1か月以内に交付されるのが原則ですが、忘れられることがあるので届かなければ催促してください。
社会保険や税金の手続き全体は退職・転職時の税金と社会保険の手続きにまとめています。離職後に空白期間ができる場合は先に読んでおくと迷いません。
挨拶の順番と伝え方
挨拶は上長 → 自チーム → 関わりのあった他部署 → 社外の順で回るのが基本です。順番を外すと「先に他の人から聞いた」という形になり、気まずさが残ります。
社内は終業前、社外は2〜3営業日前に送る
直接会える相手には口頭で、会えない相手にはメールで伝えます。社内メールは最終出社日の終業1〜2時間前、社外は最終出社日の2〜3営業日前に送るのが目安です。社外には後任の連絡先を必ず添えます。
内容は長くしなくて構いません。感謝と、後任が誰かの2点があれば十分です。退職理由を詳しく書く必要はなく、「一身上の都合により」で問題ありません。
文面の型は退職の挨拶メールの書き方にまとめています。社内用と社外用で分けた例文をそのまま使えます。
データと引き継ぎの最終確認
当日いちばん時間を取られるのがデータ整理です。業務データは共有フォルダへ、私物は自分の端末へと分ける作業を、前日までに終わらせておくのが理想です。
業務データを個人の端末に持ち出さない
注意したいのは、業務で作った資料や顧客情報を個人の端末やクラウドに持ち出さないことです。会社の資産にあたるため、退職後にトラブルの原因になります。参考にしたいものがあっても、持ち出さない判断が安全です。
引き継ぎ資料は、後任が「見れば分かる」状態になっているかを最後に確認します。作り方の型は引き継ぎ資料の作り方にまとめています。
メールの転送設定や共有アカウントの権限移譲も忘れがちです。自分しか触れないものが残っていないかを、上長と一緒に一度洗い出してください。
最終出社日が見えてきたのに次が決まっていないなら、この時期から動き出しても遅くはありません。離職期間が空くほど説明が必要になるので、在籍中に相談だけ始めておくと選択肢が残ります。
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有給消化で最終出社が先に来る場合
有給を消化すると、最終出社日のあとも1か月ほど在籍が続きます。この期間は給与も社会保険も継続するため、健康保険証を最終出社日に返してしまうと病院で困ることがあります。
保険証は退職日まで使えるので、最終出社日に手渡しではなく、退職日以降に郵送で返す形が一般的です。どちらにするかは総務に確認してください。
また、有給消化中は在籍中の身分なので、次の会社で働き始めることはできません。入社日が有給消化の期間と重ならないかを、転職先と調整しておく必要があります。
1週間前から前日までにやること
当日に慌てるかどうかは、前の1週間で何を終わらせたかで決まります。最終出社日は挨拶と受け渡しに時間を取られるため、作業系は前日までに片づけておくのが基本です。
- 1週間前:社外への挨拶メールを送る。後任の紹介もこのタイミングで済ませます。
- 3日前:引き継ぎ資料を後任に渡し、実際に読んでもらって質問を受けます。
- 2日前:共有フォルダへのデータ移動を完了させ、私物データを消します。
- 前日:返却物を1か所にまとめ、デスクの私物を持ち帰ります。
- 前日:総務に「受け取る書類の時期と方法」を確認しておきます。
特に効くのは3日前の引き継ぎです。資料を渡すだけでなく、後任に一度読んでもらうと、当日になって質問が集中する事態を避けられます。
退職の連絡から最終出社日までの全体像は、切り出し方から逆算して押さえておくと抜けに気づきやすくなります。会社ごとに手順が違うので、就業規則も一度見ておいてください。
当日の時間割の目安
最終出社日は午前に事務作業、午後に挨拶回りと分けると回りやすくなります。挨拶を先に始めると、返却や書類の確認が後ろ倒しになりがちです。
- 午前前半:データの最終整理、共有フォルダへの移動、私物の持ち帰り準備
- 午前後半:上長と最終確認、引き継ぎの積み残しをつぶす
- 昼過ぎ:総務で返却・書類の受け取り方法を確認
- 午後:チームから順に挨拶回り、社内メールを送信
- 終業前:デスク周りを片づけ、貸与品を返却
挨拶回りは相手の予定に左右されるので、会えなかった人にはメールで補うと決めておくと焦りません。全員に会おうとすると、終業時刻を過ぎても終わらなくなります。
最終出社日についてよくある質問
最後に、最終出社日でよく出る疑問をまとめます。どれも「どこまでやるべきか」で迷うところです。
菓子折りは用意すべきですか
必須ではありません。用意する場合は個包装のものを選び、休憩室などに置いて一言添えれば十分です。渡す相手を選ぶと角が立つので、部署全体に配れる形にするのが無難です。
最終出社日に有給は使えますか
制度上は可能ですが、最終出社日そのものを有給にすると返却や引き継ぎができません。返却物と書類の受け渡し方法を事前に決めてあれば問題ありませんが、出社して終えるほうが確実です。
退職後に元の会社へ連絡してもいいですか
書類が届かない、返却物の確認が必要といった用件なら問題ありません。連絡先は総務や人事の代表窓口を使い、元上司の個人携帯ではなく会社の連絡先にするのが適切です。
引き継ぎが終わらないまま最終出社日を迎えそうです
残っている項目を一覧にして上長へ渡してください。すべてを終わらせるより、何が残っているかを明確にするほうが後任は助かります。口頭ではなく書面で渡すのが要点です。
まとめ:受け取るものから先に確認する
最終出社日で本当に気をつけるべきは、返却物ではなく受け取る書類です。離職票・源泉徴収票・雇用保険被保険者証・年金手帳の4つは、届く時期と方法を当日中に確認してください。
当日の流れは、午前に事務作業、午後に挨拶回り。返却物は前日までに1か所へまとめておけば、慌てずに終わります。
有給消化がある場合は、最終出社日と退職日が離れます。保険証の返却タイミングと次の会社の入社日だけは、事前にすり合わせておいてください。
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