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今の仕事が合わないと感じたとき、いきなり転職を考える前に「部署を変えてもらえないか」と思うことがあります。会社を辞めずに環境だけ変えられるなら、それに越したことはありません。
結論から言うと、社内異動は試す価値がありますが、通る確率は高くありません。ただ、出したこと自体が不利になる場面は限られています。順番として先に試すのは理にかなっています。
- 異動は転職より先に試せる選択肢
- 通るかどうかは受け入れ先の欠員次第
- 不満ではなく貢献の言い方で伝える
- 答えが出るまでの期限を自分で決めておく
社内異動という選択肢が見落とされる理由
第二新卒の年次だと、そもそも異動を申し出ていいのか分からないという声をよく聞きます。制度としては多くの会社にあり、就業規則や人事制度の資料に書かれています。
それでも使われにくいのは、言い出した時点で「辞めたがっている」と受け取られるのが怖いからです。実際には、異動希望を出す社員は珍しくありません。人事の側から見れば、辞められるより社内に残ってもらうほうが望ましいという事情もあります。
通る確率を決めるのは、あなたの事情ではない
異動が実現するかどうかは、受け入れ先に空きがあるかでほぼ決まります。希望の熱量や現部署での評価より、先方の人員計画が優先されます。
ここを取り違えると、「あれだけ伝えたのに通らなかった」という受け止め方になってしまいます。断られたとしても、能力を否定されたわけではありません。
もう一つ、異動先の情報は社内のほうが手に入りやすい点は見逃せません。実際の残業時間や人間関係は、求人票からは読み取れないものです。同じ会社の中なら、その部署の人に直接聞けます。転職では得られない材料が使えるのは、社内異動の明確な利点です。
制度には3つの型がある
異動を申し出る経路は会社によって違います。どれが使えるかを先に確かめます。
| 型 | 申し出る相手 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自己申告制度 | 人事(年1〜2回) | 上司を通さずに書ける会社が多い |
| 社内公募 | 募集部署へ直接 | 欠員が出たときだけ枠がある |
| 上司への相談 | 直属の上司 | 最も早いが、上司の裁量に左右される |
※ 表は横にスクロールできます
社内公募がある会社なら、まずそこを見ます。枠が公示されている=受け入れ先に空きがあるという意味だからです。
異動が通らなかったときに初めて外を探すと、比較対象がないまま判断することになります。営業経験がありSaaS業界を検討するなら無料面談で相談すると、社内の選択肢と並べて考えられます。
伝え方は「不満」ではなく「貢献」で組む
同じ希望でも、言い方で受け取られ方が変わります。現部署への不満を並べると、異動先でも同じことを言うと思われます。
こちらの部署で何ができるか、を主語にします。今の業務で身についたもののうち、希望先で使えるものを1つ挙げれば十分です。
×「今の仕事が向いていません」
○「問い合わせ対応で製品知識がついたので、導入支援の側で使いたいです」
×「上司と合いません」
○「チームで動く仕事のほうが成果を出せる実感があります」
出したあと社内で何が起きるか
申告や公募に出しても、すぐには動きません。人事が受け取り、受け入れ先に打診し、現部署の了解を取る、という順です。答えが返るまで数か月かかるのが普通です。
この間、上司に伝わることは想定しておきます。自己申告制度でも、選考の過程で現部署に確認が入る会社が多いためです。隠し通せる前提で書かないほうが、あとで気まずくなりません。
なお、異動を申し出た記録は人事に残ります。次の申告時期に同じ希望を出せば、継続的な意思として扱われることが多く、一度目より通りやすくなる場合があります。一度で諦める必要はありません。
異動が難しい会社の見分け方
制度があっても実質的に機能していない場合があります。次のような状態なら、期待値を下げておいたほうが現実的です。
直近3年で部署をまたいだ異動をほとんど見ていない、社内公募が長く更新されていない、希望を出した先輩がそのまま同じ部署にいる。このあたりは同期や少し上の先輩に聞けば分かります。
逆に異動が定期的に起きている会社なら、希望は通りやすいです。人が動く前提で組織が組まれているためです。
期限を決めてから出す
異動願いの一番の落とし穴は、返事を待つうちに時間だけが過ぎることです。出す前に「いつまでに答えが出なければ外を見る」を決めておきます。半年を目安にする人が多い印象です。
外を見る準備は、異動の結果を待たずに始めても構いません。複数社の選考を並行して進める方法を押さえておけば、異動が通ったときにそちらを選ぶこともできます。両方を持っている状態が、いちばん落ち着いて決められます。
体調に影響が出ている場合は、異動も転職も後回しにして休むことが先です。休職と傷病手当金の扱いを確認してください。
よくある質問
異動願いで迷いやすい点をまとめました。
Q1. 異動願いを出すと評価が下がりますか?
A. 制度に沿って出す限り、それ自体を理由に下げることはできません。ただし言い方によって印象は変わります。
Q2. 入社1年目でも出せますか?
A. 制度上は出せますが、通る確率は低くなります。一定期間は現部署で、という運用の会社が多いためです。
Q3. 断られたあと、もう一度出せますか?
A. 次の申告時期に再度出せます。理由が「空きがない」であれば、時期が変われば結果も変わります。
まとめ|先に試して、期限で区切ります
社内異動は、辞めずに環境を変えられる数少ない手段です。通る確率は高くありませんが、試すコストは低いので順番としては先に来ます。
- 制度は自己申告・社内公募・上司相談の3つ
- 通るかは受け入れ先の欠員で決まる
- 不満ではなく貢献を主語にする
- 上司に伝わる前提で書く
- 半年など期限を決めてから出す
まずは就業規則か人事のページで、自分の会社にどの制度があるかを確認するところからです。
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